RMTの意義について説明します。
RMTが盛んに行われている多くのオンラインゲームではその構造上、ゲーム世界の進展については、フロンティアともいえる累積プレイ時間が長く、レベルの最も高いプレイヤーが最先端を行く事になっていますが、一方で、一般社会人などのライトユーザーは、プレイ時間が制限される事でなかなかゲームを先に進めたり優位に立つことができません。
この技量の差を、強力な装備やレアアイテムで補おうとし、そのために必要なゲーム内で使える通貨を、どこかから調達しようという意図を持つ者がおり、これらの者たちを、RMT業者は「購入者」として、主たるターゲットにしています。
RMTの横行によって、プレイ時間や実力などに関係なく、所持財物の均一化がなされてしまったゲーム内社会においては、プレイヤーの間で、更に激しい財物競争が発生することになり、特にアジトなどの拠点や、高レベル装備の価値が極端に高いゲームでは、時間を十分に取れる立場のプレイヤーまでもが、RMTでのゲーム内通貨の購入者とならざるを得なくなってきます。
高レベル装備の価値や生産コストが極端に高いゲームにおいては、レベルや価格毎の装備の性能差も著しいものが多く、同時に戦闘での収益効率やそれを支える装備性能、装備固有の特殊スキルなどが最も重要視される傾向にあります。
この為、プレイヤー対プレイヤーのみならず、通常の戦闘や対ボスモンスター戦などでも、あからさまな装備の差を理由としてのパーティからの追放(キックと呼ばれる)などの差別行為が横行する事が珍しくない状況にあります。
これも、RMTによるゲーム内通貨購入への強力な動機となってしまいます。
一部のゲームでは、上級装備の製作に成功率の上限が設定されており、上級装備については高コストである上に制作失敗のリスクを常に伴う状態があります。
プレイヤーから見た場合、この「上級装備製作の失敗」という要素は、失敗した場合、巨額の資金を失い、更にもう一度その額まで集めなければならない状況は、プレイに際して大きな支障と苦痛を場合によっては数カ月間に渡って強いられる重いリスクとなります。
この為、この様な高レベル装備が必要なレベル帯のプレイヤーには、この製作失敗リスクを避けたい、さらには可能ならばどうにかして装備の現物を入手したいという心理を持つ者は多く、この様な者たちもまたRMTによるゲーム内通貨の購入者となってしまいます。